続・曖昧は続かない

水槽のクジラ(vo.gt)

2016 0521

 

facebookに投稿した文。流れていってしまうのは嫌なので、忘れぬように。

 

 

 

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僕のやっている「水槽のクジラ」というバンドが2016年7月6日に1st mini album「かたちのおわり / かたちをかえて」を全国リリースすることが決定しました。

ようやっと、です。めでたいね。

 

既に沢山のおめでとうだったり、嬉しい言葉を頂いたんですが、僕はこれからも音楽をして音楽を続けていきたいし、このリリースはそれを続けるためのきっかけでしかない、そう思っています。

ここがゴールではない。死んだりしない限りこれからも続く人生の末端でしかない、のであります。

 

こんな事言ってるんだけど、素直にお祝いされるのは嬉しい事なので沢山祝ってあげて下さい。

そしてリリース自体とても嬉しいとも思ってる。CD買ってよね!

 

 

肝心の作品ですが、初めて全国に出るものとして、申し分ないものが出来上がりました。

25歳になって、想像はしていたけどやっぱり身の回りの環境も人も変わって変わって変わって記憶の奥のほうにしか見つけられないものになったり、もう二度と会う事はない人になってしまったり。

僕はそういう「喪失」に対して怯えると言うか、無意識の抵抗があったんですがそれを少しだけ理解して受け入れられる様になりました。

 

…と言うよりは、緩やかに流れていく時間が、僕からかたちを奪っていったのかも知れない。そして、それに気付いてしまったのかも。

 

僕は、諦めてしまったのかも知れない。

 

 

なんて書くとネガティブだな。

なんだろう、これをマイナスな事と思わなくなったんですね。諦めることも。

悲しくたって、後ろ髪を引かれたとしても、それでいいね、と思うのです。

 

 

 

前置きが長くなってしまったけど、水槽のクジラなりのポップソング集になったと思います。

 

全部がキラキラして見えたあの頃には戻れないですが、その頃を少し思い出したりしてもいいんじゃない?

それを通して僕らは今を認識して前を向ければいいね。

 

そんなアルバムです。

 

 

 

後は、7/6にタワレコとか色んな所で買えるようになるので買って聴いて下さい。

冒頭でも言ったけど、僕はこれからも音楽をして音楽を続けたいので本当に買って欲しいです。ここまでしんどい事も沢山あったのだ、ちょっとは報われたい。

 

 

というわけで、水槽のクジラと、新しい音源をどうぞよろしくお願い致します。

  

めちゃめちゃいいよ、新音源。

 

 

 

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以上です。

いずれ作品についての解説もしようかと思います。

 

 

にしだ

 

 

 

開け放つ窓

 

 

朝 目が覚めたら

ここにはいられなくなる

二時はもう過ぎていた

ここにはいられなくなってた

 

あなたが見ていた

終わりの季節

巡ってくること

匂いが また映すんだね

 

 

霧の海、燃えていく

19歳の 僕らは

いつだって 退屈を

終わらせて 欲しかった

 

いるはずの君なんて

どこにも そう

いなかった

消せないね、何もかも

裸の目、それだけが。

 

 

宙に舞う 花弁

もう掴めなくて

遠くの庭先

時間はもう 止まった

宙に降る パラソル

僕らを隠して

 

ああ、もう 見えないんだ

 

 

いつかここで僕が覚えていた

全てが ほら、薄れていくんだよ

間違いじゃない

触れたいなら、目を開けて

 

花は ここで

燃えてしまうね、弱いから。

美しくて 間違いは 

もう見えないまま

声を忘れる。

 

 

 

12月が過ぎて

夕焼ける 花束

愛していた日々と

帰れない 青さを

 

もう4月になって

散る花、陽の匂い

僕ら いつも 

逃げ出せないままで

 

 

いつか僕は忘れていく、

覚えていたかったけれど

海に指を、 掴む花も

手の鳴る方、さよならだね。

 

 

窓を開けて 窓を開けてよ

いないけど

 

手を広げて 海に触れても 

いないよ もう

 

 

目を忘れない 手も忘れない

愛されていた

もう いらない

 

目が覚めたら、目が覚めたら

もう 忘れるよ

 

 

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時間は止まったまま

 

窓から見えていた景色達は、いつだって触れないから綺麗だった

 

陽に透かされた朝

地面に散った桃色 

団地街に暮らす子供達の声 

海の匂いがする水辺

 

あの頃のまま、身体だけが育っていく

 

 

 

あなたの目なんて もう見えなくなってしまった事

窓の中に映る自分がどんな顔をしていたのかって事

 

思い出せなくなった

それでよかった

全部

 

 

今 僕は

たくさんの自己嫌悪と共に成り立ってる僕を愛しているし

あなたもきっとそうなのだと思います

 

そういう歌