続・曖昧は続かない

水槽のクジラ(vo.gt)

開け放つ窓

 

 

朝 目が覚めたら

ここにはいられなくなる

二時はもう過ぎていた

ここにはいられなくなってた

 

あなたが見ていた

終わりの季節

巡ってくること

匂いが また映すんだね

 

 

霧の海、燃えていく

19歳の 僕らは

いつだって 退屈を

終わらせて 欲しかった

 

いるはずの君なんて

どこにも そう

いなかった

消せないね、何もかも

裸の目、それだけが。

 

 

宙に舞う 花弁

もう掴めなくて

遠くの庭先

時間はもう 止まった

宙に降る パラソル

僕らを隠して

 

ああ、もう 見えないんだ

 

 

いつかここで僕が覚えていた

全てが ほら、薄れていくんだよ

間違いじゃない

触れたいなら、目を開けて

 

花は ここで

燃えてしまうね、弱いから。

美しくて 間違いは 

もう見えないまま

声を忘れる。

 

 

 

12月が過ぎて

夕焼ける 花束

愛していた日々と

帰れない 青さを

 

もう4月になって

散る花、陽の匂い

僕ら いつも 

逃げ出せないままで

 

 

いつか僕は忘れていく、

覚えていたかったけれど

海に指を、 掴む花も

手の鳴る方、さよならだね。

 

 

窓を開けて 窓を開けてよ

いないけど

 

手を広げて 海に触れても 

いないよ もう

 

 

目を忘れない 手も忘れない

愛されていた

もう いらない

 

目が覚めたら、目が覚めたら

もう 忘れるよ

 

 

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時間は止まったまま

 

窓から見えていた景色達は、いつだって触れないから綺麗だった

 

陽に透かされた朝

地面に散った桃色 

団地街に暮らす子供達の声 

海の匂いがする水辺

 

あの頃のまま、身体だけが育っていく

 

 

 

あなたの目なんて もう見えなくなってしまった事

窓の中に映る自分がどんな顔をしていたのかって事

 

思い出せなくなった

それでよかった

全部

 

 

今 僕は

たくさんの自己嫌悪と共に成り立ってる僕を愛しているし

あなたもきっとそうなのだと思います

 

そういう歌